中小製造業のSEO対策まとめ┃問合せ爆増のポイント
ホームページから問合せを増やしたい。
この時に重要になるのがSEO対策です。
中小製造業の事業者でも取り組む方が増えてきています。
しかし、SEOコンサルタントとしてお客様のサイトを見ると、SEO対策を勘違いしている方や知らずにできていない方が多いです。
正しい対策を行わないとGoogleからペナルティを受ける可能性もあり、せっかくお金と時間をかけたのにマイナスの効果にしかならなかった、という事態も起こり得ます。
そこで本記事では、SEOを始めたばかりの中小製造業に向けて効果的なSEO対策の基本から応用、そして見込み客の獲得につながる攻めの戦略までを具体的に解説していきます。
- ホームページを作ったけど問合せが来ない
- SEO対策って中小製造業で何をすればいいの?そもそも効果ある?
- 社員ブログを書いてるけど問合せが来ない。
このようなお悩みを抱えている方はぜひお読みください。
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本記事の監修者
株式会社SAKU 代表取締役 谷沢 鷹続
2つのコンサルティング会社で各種補助金の獲得支援、事業承継・M&A、Webマーケティング、IT利活用などを支援。独立した後は、これまで培ったノウハウを活かし中小企業の包括的な伴走支援と専門的な実行支援を行う。
中小企業の予算に合わせて効果の出る施策に絞った支援を得意としている。
中小製造業にSEO対策が必要な理由
中小製造業にSEO対策が必要な理由は、購入企業側がネット検索で調達先を探しているからです。
下表では、自社で導入する機械・機器(工場用製品や機械・部品など)などの導入に関与した方の情報収集手段を、検討フェーズごとにTOP3をまとめています。
製品・サービスの導入を検討する前(認知フェーズ)から最終決定にあたっての情報収集手段として検索エンジンは常に上位に現れています。
情報収集手段 | |||
---|---|---|---|
フェーズ | 1位 | 2位 | 3位 |
認知 | 検索エンジン(45.0%) | 展示会、専門イベント(29.8%) | Webメディア(28.5%) |
一次選定 | 検索エンジン(32.9%) | ベンダー・メーカーの営業担当(22.3%) | ベンダー・メーカーのホームページ(20.9%) |
二次選定 | ベンダー・メーカーの営業担当(25.8%) | 検索エンジン(22.3%) | 出入り業者に聞く(22.1%) |
最終選定 | ベンダー・メーカーの営業担当(29.7%) | 出入り業者に聞く(20.0%) | 検索エンジン(17.8%) |
製造業向け製品・サービスの選定に至るまでの情報収集源とは?【BtoBマーケティング調査報告】を元に作成
特に認知や一次選定フェーズでは、検索エンジンの比率が非常に高く圧倒的です。
そのため、現代においては検索エンジンで上位表示を目指す対策=SEO対策は、売上拡大に非常に重要なのです。
ホームページを制作し、SEO対策を施すことでオンラインからの受注を増やすことはこれから必須といってよいでしょう。
中小製造業のSEO対策の3つの種類
SEO対策は次の3種類に分けられます。
SEO対策の3つの種類
- 外部対策
- 内部対策
- コンテンツSEO
これら3つを組み合わせることでSEOの効果を高まります。
中小製造業含めどんな規模・業種であっても変わりません。
以降、それぞれの対策方法とその重要性について詳しく見ていきます。
外部対策:他のサイトから被リンクを獲得する(業界団体や専門サイトなど)
SEOの外部対策とは、他のウェブサイトから自社サイトへのリンクを獲得することです。
これにより、検索エンジンにおけるサイトの信頼性と権威性が高まります。
なお、リンクは貼られずとも良い評判が言及されるだけでも効果があります。
特に、政府や業界団体などの信頼性の高いサイトや、関連性の高いサイト(自社の製品群などを解説している専門サイトなど)からのリンクだと効果が高いです。
もし所属している業界団体や専門サイトなどからリンクをもらえる機会があれば積極的にお願いしてみましょう。
内部対策:SSL化やページスピードを改善する
SEOの内部対策とは、Googleの検索エンジンにサイトの内容を正確に読みとってもらうために行う施策のことです。
ウェブサイトの技術的な側面を改善することが多いのでテクニカルSEOと呼ばれることもあります。
検索エンジンは私達と異なり、ホームページのコードを直接読み取ります。
そのため、たとえば、適切なコードを使用して表現しているか?ページの読み込み速度は十分か?セキュリティ対策(SSL化)はされているか?などが重要になります。
近年のホームページはWordPressなどのCMSと呼ばれるサービスを使用して作成されることが多いです。
WordPressであれば基本的な内部対策はできているのですが、古いサービスを使用している場合や、WordPressでも制作会社が大幅にカスタマイズしている場合は、内部対策が不十分なことが多いので注意が必要です。
コンテンツSEO:見込み客向けのコラム作成や自社の技術・保有設備の情報発信をする
コンテンツSEOとは、質の高いコンテンツを作成することで、検索エンジンの評価を高める施策のことです。
要は製品ページやブログ記事を作成することです。
SEO対策と言われると皆さんが最初に思い浮かぶことかもしれません。
自社ならではの技術、保有設備に関する情報、製造事例などをうまく提供することで、検索結果の上位表示を獲得し、見込み客からの問合せにつなげることができます。
【まずはここから】中小製造業がやるべき基本的なSEO対策4選
ここでは、すぐに始めることがてき、かつ効果の高い基本的なSEO対策を4つ紹介します。
- サイトのSSL化を行う(無料あり)
- 製品・保有設備・技術ページを作成する
- 業界団体などから被リンクを獲得する
- 導入事例を掲載する
【内部対策】サイトのSSL化を行う(無料あり)
SSL化とは、データ通信を暗号化することです。
あるサイトを閲覧する際は、パソコンやスマートフォンとそのサイトのデータの在り処の間でデータのやり取りが行われているのですが、SSL化によりそのやり取りを暗号化できます。
暗号化すると送った情報(個人情報やクレジットカード番号など)を盗み見されにくくなります。
いわゆるセキュリティ対策ですね。
自社のホームページがSSL化されているかどうかは簡単に確認できます。
自身のサイトにアクセスしてブラウザ上部のURLの先頭を確認しましょう。(下図)
もしhttp://で始まる方は早速SSL化をしましょう。
サーバー側で設定が必要なため、運用を外部業者に委託している場合は、お願いしてください。
自身で設定する場合は、使用しているサーバーのページをご確認ください。
よく使われるレンタルサーバーではSSLを無料で設定できます。
https://で始まっている方も、URLをhttp://に変更してアクセスしてみてください。
しっかりとした対策ができている場合は、http://でアクセスしても自動でhttps://に置き換わるはずです。
もしhttp://のままで自動でhttps://に置き換わらない方は、301リダイレクト設定が必要です。
【コンテンツSEO】製品、保有技術・設備ページを作成する
コンテンツSEOの鉄則は目的に近いところから対策を行うことです。
中小製造業では問合せを獲得することが目的となることが多いと思いますので、問合せが発生しやすいページから作るのがおすすめです。
問合せが発生しやすいページは様々ありますが、まずは自社の製品や技術、保有設備に関するページを作り、充実させましょう。
製品名、技術名、設備名で検索している人は、それらを保有している製造業と繋がりたいと思っている可能性が高いからです。
さらに、他のページから流入してきた見込み客も、問合せの前にあなたの会社が何ができる会社なのかを知りたくなるはず。
SEO対策という意味でも、問合せにつなげるという意味でもとても有効な施策です。
自社保有設備を表でまとめたり、製品の写真を撮ったりなどの作業は発生しますが、いわゆるブログのように長文を書く必要はありませんし、比較的簡単にできると思います。
もし製品ページなどがない方はぜひ作成してみてください。
【外部対策】業界団体や専門サイトなどから被リンクを獲得する
信頼できる業界団体や取引先からリンクをもらうこと(被リンク)は、SEOにおいて有効でな外部対策です。
まずは自身の所属している団体の中でリンクを貼ってくれそうなサイトはないか探してみましょう。
所属団体からもリンクをもらっているし、これ以上は見つからないとなった場合は、競合がリンクをもらっているサイトを調査するのも一つの手段です。
そんなのわかるの?と思うかもしれませんが、実は競合の被リンクを調査できるサービスがあるのです。
そのうちの一つ、mozというサービスであれば無料で調べることができます。
(無料なので全ての被リンクを見られるわけではないですが)
全て英語のサイトなので取っつきにくいですが、最初だけです。
慣れたらすぐに使えますので、ぜひ使ってみましょう。
【外部対策&コンテンツSEO】製作事例・導入事例を掲載する
製作・導入事例の掲載は、外部対策とコンテンツSEOの両方に効果的です。
部品や加工作業をお願いする際に製作事例を探している方は多いです。
制作事例を掲載することでそのページのユーザーの滞在時間を延ばすことができます。
(ページ内でのユーザーの滞在時間など、ユーザー行動もSEOの評価に含まれます)
また、製品などの導入事例を掲載し、その導入先のお客様にホームページのお知らせ等でリンク付きで紹介してもらうことで、外部対策にもなります。
お客様へ掲載を依頼する際には、掲載文の素案も一緒に提供し、できるだけ負担をなくすことで、協力を得やすくなります。
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【問合せ爆増】見込み客向けのコラム作成┃メディア・ブログ運営の進め方
ここまで説明してきたSEO基本対策でも一定程度のSEO効果はあります。
しかし、「自社を知っている方」や「自社の製品名を知っている方」向けの対策であり、会社の規模や扱う製品の知名度によっては、あまり検索されていない可能性があります。
「自社の製品が刺さりそうな課題を抱えている方」や「自社の扱う製品群に興味のある方」など、もっと広い範囲に情報を届けたいですよね。
そういった時に有効になるのがコラム作成です。
要はブログを書くということです。
中小製造業でSEOに割く予算や人員をあまり確保できない場合、ブログ作成の手順は下記をおすすめしています。
中小企業に合ったコラム作成の手順
- どんなキーワードで上位表示を狙うか決定する
- タイトルと見出し構成を作る
- 本文を執筆し、記事を公開する
- 検索順位を計測する
- 定期的にリライトする
①どんなキーワードで上位表示を狙うか決定する
コラム作成の第一歩は、上位表示を目指すキーワードを決めることです。
キーワードの選び方の基本は「見込み客が調べそうなキーワードのうち問合せによりつながりそうなキーワード」です。
例えばあなたがプラスチック射出成型を行っているとします。「プラスチック射出成型 とは」「プラスチック射出成型 価格」ではどちらが問合せに繋がりやすそうでしょうか?
答えは「プラスチック射出成型 価格」の方です。下表のようによりプラスチック射出成型の外注先を探している可能性が高いです。(実際はやってみないとわかりませんけどね)
キーワード | 検索する方のニーズ(想定) |
---|---|
プラスチック射出成型とは | プラスチック射出成型についてあまり詳しくないので、基本から知りたい |
プラスチック射出成型 価格 | プラスチック射出成型の外注先を探しており、価格の相場が知りたい |
このように上位表示を狙うキーワードをしっかり選ばないと、せっかく上位表示を取れたのに問合せが増えなかった、ということになりかねないので、慎重に選定しましょう。
キーワード選定の際は、検索ボリューム(そのキーワードでどれくらいの回数調べられているのか)が多いことも選定の指標の一つですが、中小製造業の場合はそこまで気にしなくても大丈夫です。
理由は検索ボリューム以上の流入が見込めることがほとんどだからです。
検索ボリュームはグーグルキーワードプランナーを使って調べることが多いと思いますが、仮に月間0-10回と表示されたとしても、100回近く調べられていることもあります。
重要なのはサイトの閲覧数を増やすことではなく、問合せを増やすことです。
あなたの見込み客が調べそうなキーワードであれば、検索ボリュームが仮に0-10回と表示されていたとしても試しに記事を書いてみましょう。
②タイトルと見出し構成を作る
キーワードが決まれば、次はタイトルと見出し構成の作成です。
タイトルと見出しは、検索上位を獲得する上で極めて重要です。
検索上位を獲得できるタイトル・見出しを作るコツは下記です。
検索上位を獲得できるタイトル・見出しを作るコツ
- タイトル・見出しに上位表示を狙うキーワードを含める
- タイトルと見出しを見ただけで内容がわかるようにする
- そのキーワードで調べる方の知りたいこと全てに回答できる見出しにする
- 必ず狙うキーワードで調べて上位表示されている記事のタイトル・見出し構成を確認する(パクるのはNG)
経験が少ない場合は、生成AIツールを利用してアドバイスをもらうのをおすすめしています。
おすすめのツールはラッコキーワードで、タイトルと見出し構成の両方を無料で生成できます。
ただしラッコキーワードの生成したタイトル・見出しそのままでは上位表示を狙う上でも、もちろん読者の視点からも十分とは言えません。
そのため、ラッコキーワードに素案を作成してもらった後は、必ず人の目でタイトルや見出しを修正しましょう。
③本文を執筆し、記事を公開する
作成したタイトル・見出しに従って、本文を執筆し、公開します。
本文執筆時のポイント
- 結論ファーストで書く
- 自身の書きたいことではなく、読者の知りたいことを書く
- 誤字や文法ミスに気をつける
- 写真・動画・図を盛り込む
特に中小製造業だと、技術的な説明が多くなりますので、4点目の写真・動画・図の使用は重要です。
ちょっと準備が大変になってしまいますが、できるだけ挿入するようにしましょう。
意外と忘れがちなのが、2点目の「自身の書きたいことではなく、読者の知りたいことを書く」です。
その製品や技術に詳しいからこそ、つい詳細に説明しがちです。
が、読み手からすると細かい技術情報よりも、例えばその製品や技術を使用するメリットやデメリットの方が知りたいかもしれません。
常に相手の知りたい情報や相手の知識レベルを考えて記事を作るようにしましょう。
④検索順位を計測する
記事を公開したら、その検索順位を定期的に(できれば毎日)計測し、順位の変動を確認します。
計測方法ですが、お金をかけずに行うなら、実際にそのキーワードで調べて自社のサイトが表示されているのか確かめるのでも良いでしょう。
また、Googleサーチコンソールを導入して計測するのもアリです。
しかし、計測したいキーワード数が増えてくると、上記の方法で毎日計測するのは手間がかかります。
また、計測履歴の管理も大変です。
手間をかけずに行うなら、検索順位チェックツールを導入しましょう。
基本的に有料にはなりますが、GRCは安くておすすめです。
⑤定期的にリライトする
④検索順位の計測結果やGoogleサーチコンソールの分析結果等を元にリライトを行いましょう。
検索順位が目標よりも低い場合は、上位が取れるようにコンテンツの追加・修正を行います。
また、検索順位が目標よりも高い場合も、例えばより問合せにつなげるための工夫などを行います。
検索エンジンは新しい情報を好みますので、定期的に更新し続けることで長期的に高い順位を保つことができます。
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【補足】中小製造業ではコンテンツマップは必ずしも必要ではない
メディア運営におけるコンテンツマップとは、作成する記事と記事間の階層構造を整理したものです。
メディア運営を開始する前にコンテンツマップを作成しておくことで、必要な記事数や内部リンク構造(どの記事とどの記事をリンクで繋いだら良いのか)がわかるようになります。
メディア運営のやり方を調べるとわかりますが、記事を書き始める前にコンテンツマップを作るよう推奨される場合が多いです。
が、中小企業においては必ずしも必要ではありません。
理由はコンテンツマップが必要なほどのメディア規模になることがほとんどないからです。
月に数記事ペースで100記事程度を目標としていくのであれば、記事を作成しながら追加で必要な記事や内部リンクを考えていくのでも十分間に合います。
また、効果的なコンテンツマップを作るのは難易度が高く、かといって外注すると数十万円かかることも理由の一つです。
やってみないとわからないことが多いのがSEOです。
コンテンツマップを作るよりは、記事を書きながら修正していった方が規模の小さいメディアでは早く効果が出やすいです。
ただし、狙いたいキーワードとそのキーワードを狙った記事の一覧表は、管理しやすくするために整備しておくと良いでしょう。
中小製造業のSEO対策ならとりあえずやってみるが重要!
SEOは、WEB広告などの他のWEB集客施策と比較して、結果が読みにくい傾向にあります。
要はやってみないとわからない、ということです。
ですのでまずは本記事の基本対策を行った上で、最低10記事程度は書いてみて様子を見てみると良いと思います。
基本対策がちゃんとできているか自身でわからないという方はぜひ弊社のSEO無料診断レポートをお受け取りください。
自分で言うのもなんですが、無料で自社サイトの状況が丸わかりになるので、やらない手はないです。
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中小製造業のSEO対策でやってはいけないこと5選
SEO対策を進める上で、避けるべき落とし穴もいくつか存在します。
ここでは次の5つについて、その理由と対策を説明します。
- 大企業や政府系サイトと同じキーワードを狙ってはいけない
- いきなり記事本文の執筆を始めてはいけない
- 無理なキーワードの詰め込みはNG
- 生成AI(ChatGPTなど)に0から100まで頼ってはいけない
- 不正な被リンク獲得業者に注意
大企業や政府系サイトと同じキーワードを狙ってはいけない
自身が上位表示したいキーワードで検索結果画面を見た際に、大企業と政府系サイトばかりが検索上位を占めている場合、あなたのサイトが上位表示を取るのはまず無理です。
どれだけ品質の高い記事を書いても、です。
これはグーグルの評価基準には記事の品質だけでなく、サイト(ドメイン)全体の品質(信頼性など)も評価対象となっているからです。
大企業系や政府系サイトばかりが上位表示されているキーワードは諦めて、他のキーワードを狙うようにしましょう。
いきなり記事本文の執筆を始めてはいけない
「この技術についての問合せが多いから、この技術の解説記事を書こう!」といきなり記事を書き始めてはいけません。
その技術について解説する記事でも、狙うキーワードが「〇〇(技術名)」、「〇〇とは」、「〇〇 メリット」、「〇〇 ☓☓ 違い」なのかで書くべき内容が大きく異なります。
また、キーワードが決まったとしても、見出し構成を考えないと網羅的な記事内容にはしづらいです。
本記事で解説した手順に沿って、狙うキーワードを決めてタイトルと見出し構成を作成した上で書き始めましょう。
無理なキーワードの詰め込みはNG
狙いたいキーワードが含まれていた方が上位表示されやすいからと言って、タイトル・見出しや本文に無理に含めるのは逆効果です。
こういった検索アルゴリズムのことだけを考えたSEO対策は、グーグルからペナルティを受けることに繋がり、その記事だけでなくサイト全体が検索結果に表示されなくなるリスクもあります。
あくまで読み手のことを考え、自然な流れでキーワードを含めるようにしましょう。
(そのキーワードについて解説する記事なので、自然に書けば自然にキーワードが含まれます)
生成AI(ChatGPTなど)に0から100まで頼ってはいけない
ChatGPTなどの生成AIをSEO対策に活用することは品質の観点からも生産性の観点からも非常に有効です。
しかし、全てをAIに任せてはいけません。
生成AIで文章を作るとどうしても違和感のある文章になってしまいます。
また、内容に誤りが含まれることが多いので、記事を読んだ読者が誤った理解や行動をしてしまう危険性もあります。
実は、グーグルの公式発表では記事の作り方は問わない(=人が書いても生成AIが書いても読者が満足する内容であれば良い)と、生成AIで作ることを否定してはいません。
制作方法を問わず高品質のコンテンツを評価
Google のランキング システムは、E-E-A-T(専門性、エクスペリエンス、権威性、信頼性)で表される品質を満たした、オリジナルかつ高品質のコンテンツを評価することを目的としています。この詳細については、検索の仕組みで説明しています。コンテンツがどのように制作されたかではなく、その品質に重点を置く Google の姿勢は、信頼できる高品質な検索結果をユーザーに提供するうえで、長年にわたって有用な指針となってきました。
たとえば 10 年ほど前には、人の手によって作成されてはいるものの内容的には量産型のコンテンツが増加し、当然とも言える懸念の声が上がりました。それでも、この問題に対処するために、Google は人間が作成したコンテンツを検索から締め出すべきだと考えた人はいなかったはずです。むしろ、本当に良質のコンテンツを高く評価できるよう、システムを改善することのほうが理にかなっています。Google はそのように対応しました。
質の高いコンテンツの評価に重点を置くことは、Google が創業以来、軸としてきたことです。その方針は今も変わらず、信頼できる情報を表示するように設計されたランキング システムから、ヘルプフル コンテンツ システムにまで徹底されています。昨年導入したヘルプフル コンテンツ システムは、検索でよい掲載順位を獲得することを目的としたコンテンツではなく、ユーザー第一に作成されたコンテンツを検索者が確実に見つけられるようにするための仕組みです。
AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス
しかし、現在の生成AIのレベルを考えるに、生成AIに全てを任せた文章が読者を満足させるのは困難です。
(将来的にはわかりませんけどね)
必ず人の手を入れて、読者にとって価値のあるコンテンツを提供しましょう。
不正な被リンク獲得業者に注意
SEO外部対策として被リンク(他のサイトに自サイトへのリンクを貼ってもらうこと)が重要とお伝えしました。
ただし、何でもかんでも被リンクを増やせばよいわけではない点に注意が必要です。
怪しい被リンク(明らかに関係のないサイトからの被リンクや、被リンク目的で作られたサイトからの被リンク、自作自演の被リンクなど)は、短期的には検索順位が上がる可能性はありますが、グーグルに発見されるとペナルティの対象となり、検索結果に表示されなくなる可能性があります。
SEO支援業者には、被リンクによる検索順位向上を狙うサービスを展開している業者もいますが、ペナルティを受けるリスクがあります。
必ずどのような方法で被リンクを獲得するのか確認するようにしましょう。
中小製造業のSEO対策でよくある質問
中小製造業がSEO対策を行う上で感じる疑問とその回答をまとめました。
これからホームページを作ろうと思うけどどのCMSがおすすめ?
WordPressが最もおすすめです。
その使いやすさと拡張性の高さから、世界中で最も広く使用されているCMSです。
世界中で最も使用されているので、何かわからない時に調べるとすぐに情報が見つかりやすいというメリットもあります。
基本的には無料で使用できるので、迷っているならWordPressを使ってみましょう。
ページ数はたくさんあった方がいいの?
ページ数はSEO対策に基本的に関係ありません。
重要なのは質の高いコンテンツを対策を行いたいキーワードの分だけ作ることです。
ですので、ページ数を目標と置くのではなく、コンテンツの質を意識しましょう。
BtoBでもSEO対策は有効?
有効です。
中小製造業の場合、法人向けの場合も多いと思いますが、本記事冒頭で説明したように、法人においても検索エンジンを通じた情報収集を行う場合が増えてきています。
SEO対策を行うか迷うのであれば、まずは10記事程度を目安として書いてみることをおすすめします。
どんな業種がSEO対策に向いている?
ほぼ全ての業種でSEO対策は有効です。
もちろん中小製造業も同様です。
ただし、観光系、飲食業、美容院などのように、InstagramなどのSNSや食べログなどのポータルサイト上での対策の方が、SEOよりも優先度の高い業種もあります。
気になる方は自社の製品群をInstagramなどのSNSで検索してみましょう。また、グーグル検索してポータルサイトがあるか確認してみましょう。
あまりにSNSやポータルサイトの影響度が大きそうであれば、SEO対策の前にSNSやポータルサイトへの掲載を検討する方が良いかと思います。
SEO対策にどのくらい時間がかかる?
SEO対策の効果が出るまでには半年から1年程度かかることが一般的です。
なお、競合があまりいないキーワードであれば、記事公開後すぐに検索上位に表示される場合もあります。
が、問合せ数増加も含めたサイト全体での効果という視点で見ると、やはり半年から1年程度は見た方が良いです。
なかなか効果が出ないと途中で辞めたくなるんですけどね…半年以上はかかると認識してなんとか辛抱しましょう。
D2Cを新たに始めようと思うけどSEO対策はおすすめ?
おすすめです。
その製品の関連キーワードで上位表示が取れると安定した売上につながると思います。
ただし、SEO対策は効果が出るまでに半年以上かかることが多いので、直ぐに売上につなげたいという場合はWeb広告など他の施策を優先した方が良いです。
事業計画から逆算して施策を決めましょう。
SNSとSEOで迷ってるけどどちらがおすすめ?
ビジネスの目的や対象によって異なりますが、長期的な視点で見ればSEOの方がおすすめです。
SEOは時間がかかりますが、検索上位を獲得できれば、継続的に見込み客の流入が見込めます。
一方、SNSは継続的に投稿し続けないと見込み客を獲得し続けられません。
最新の投稿の方が基本的には優先して表示されるので、過去の投稿は相対的に価値が下がってしまうためです。
理想的には、SEOとSNSを組み合わせて運用するのがいいですけどね。
中小企業だとそこまでの体制を組むのはなかなか難しいと思いますし、SEOもSNSも両方やって中途半端になるよりはSEOに絞って対策した方が結果として効果を上げられると思います。
中小製造業でもSEOは重要!しっかり対策して見込み客を獲得しよう
この記事を通じて、中小製造業におけるSEO対策の重要性と具体的な取り組み方をご理解いただけたことと思います。
継続は力なりという言葉が示すように、SEO対策は一度きりの取り組みではなく、継続的な努力が必要です。
小さな改善を重ね、試行錯誤を繰り返すことで、徐々に成果が見えてきます。
SEOの旅は一歩一歩進めていくものです。この記事が、その第一歩となることを願っています。
しっかりとしたSEO対策を行い、貴社のビジネスが見込み客に見つけられるようにしましょう。
株式会社SAKUでは、SEO対策に取り組みたいけど時間もお金もなくてなかなか取り組めない中小企業のために、無料のSEO診断レポートをご提供しています。
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